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「4.10 超巨大反原発ロックフェスデモ」開催

「4.10	超巨大反原発ロックフェスデモ」開催「4.10	超巨大反原発ロックフェスデモ」開催福島第一原発の事故について、2011年4月12日、経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会は、これまでに放出された放射性物質が大量かつ広範にわたるとして、国際的な事故評価尺度(INES)を、「深刻な事故」とされるレベル7に引き上げた。これは、原子力史上最悪といわれる1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故と同じレベル。今回の事故では、子どもたちの健康に直接害がおよぶのではないかという不安があるためか、若者たちによるアクションが各地でわき起こっている。4月9日の名古屋にはじまり、4月10日には、東京の高円寺や芝公園、札幌、神戸、富山、鎌倉、広島、熊本、沖縄、ニューヨーク、ベルリン、ロッテルダム、京畿道水原市、モントリオール、レンヌ、マイアミなど、世界各地で、デモやアクションが実施された。

なかでも、東京・高円寺の反原発デモンストレーションには、インターネットによる呼びかけで、高円寺中央公園におよそ15,000人が集結。15:00に高円寺中央公園を出発し、新高円寺駅、東高円寺駅を通り、街を練り歩いたすえ、17:00過ぎ、高円寺駅北口にて解散となったもよう。今回のデモには、20代から30代という比較的若い層が集まったことが特徴だ。子どもをもつ女性たちも多かったようで、被害にあっている福島の人たちを他人事とは思えないと心配する声もあがっている。当日は義援金も集められ、高円寺の商店会連合会をとおして、姉妹都市である福島県の南相馬市へ直接届けられる予定(4月15日現在、1,234,861円が集計されている)。この南相馬市は福島第一原発から2~30km圏内の自宅退避地区で、震災と放射能の二重の被害を受けている地域。“ロックフェスデモ”と、銘打たれているだけに、参加した人たちは、プラカードを掲げたり、音楽を演奏したりと、ラップを歌ったりと、原発に対する思いをそれぞれにPRしていた。当日のようすはYouTubeなどの動画サイトで数多くアップされている。

さらに、4月16日には、「野菜にも一言いわせて!さよなら原発デモ!!」が渋谷にて開催。こちらは、福島県や茨城県の農家、漁業者を応援する気持ちを込めて、放射能汚染や風評により行き場をなくした野菜や魚、牛や馬など生きものの声を代弁するものだという。太平洋資料センター(PARC)主催により、14:00に神宮通公園に集合したおよそ1,500人の参加者たちは、野菜や動物、水、または生産者をイメージした服装やプラカードを自分なりに表現しながら、神宮前6丁目、渋谷駅前、宮益坂下を練り歩き、再び神宮通公園にて解散となった。

なお、「4.10超巨大反原発ロックフェスデモ in 高円寺」の続きが5月7日(土曜日)、その次が6月11日(土曜日)に開催予定となっている。時間などは未定。

参照:.http://410nonuke.tumblr.com/

 

(2011年4月28日 小松静)