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コラム・特集

フランス・パリで本年開催「ジャポニズム2018」(180205)

2018年7月から2019年2月まで、フランス・パリで大型日本文化紹介企画「ジャポニスム2018」が開催される。 伝統から現代に至るまで日本文化の根底に共通して存在する、自然を敬い、異なる価値観の調和を尊ぶ「美意識」をテーマとして、「ジャポニスム2018:響きあう魂」というタイトルの下、日仏両国の関係府省庁・関係機関が連携して、共同で取り組みを推進している(事務局は国際交流基金)。

2015年10月に開催された安倍晋三内閣総理大臣主催「日本の美総合プロジェクト懇談会」」〔座長:津川雅彦氏〕の中で、海外における「日本博」構想が提言されたことを踏まえ、安倍総理は2016年5月日仏首脳会談に際し、フランスのオランド大統領(当時)に、日仏友好160周年に当たる2018年にパリを中心に大々的に日本の文化を紹介する機会を設けたいとして協力を求め、両国が合意し、2016年9月、国際交流基金の中に事務局が設置され、開催に向けて準備が進んでいた。

★ジャポニスム2018の実施体制(国際交流基金HPより)

フランス・パリで本年開催「ジャポニズム2018」(180205)

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を見据え、パリを基点として欧米に日本の魅力を発信し、日本訪問に関心を持つ外国の人が増えそうとする考えものようだ。奇しくも、ラグビーW杯の日本開催の次は2023年フランス、そしてオリンピック・パラリンピックの日本開催の次は2024年パリであり、日本とフランスの様々な交流(文化、ビジネス等)のきっかけになっていくことが期待できそうだ。 ジャポニスム2018の公式企画では「展覧会」、「舞台公演」、「映像」、「生活文化 他」の4つのカテゴリー、50を超える日本の様々な芸術文化を紹介する予定である。
*「ジャポニズム2018」公式ウエブサイトはこちら
*国際交流基金の「ジャポニズム2018」関連ページはこちら

 

★公式企画の内容(一部抜粋)

企画カテゴリー 主な内容
展覧会 若沖」展、「チームラボ 協会のない世界」展、「安藤忠雄」展 

「藤田 嗣治」展、「縄文」展 等

舞台公演 雅楽、能楽、松竹大歌舞伎、文楽、和太鼓、現代演劇(野田秀樹、宮城 聰 宮本亜門等)、2.5次元ミュージカル、初音ミクコンサート 等
映像 日本映画の100年、河瀬尚美特集、テレビ日本月間 等
生活文化その他 日本の食と文化を学ぶ」シリーズ、日本の花火、エッフェル塔ライトアップ、伝統工芸、茶の湯、いけばな 等

 

ジャポニスム2018では上記の公式企画の他に、「ジャポニスム2018 参加企画」が用意されている。これは「ジャポニスム2018」の趣旨に賛同するイベント主催者がフランスで企画・実施される日本関連の催しについて、主催者からの申請をジャポニスム事務局が認定することにより「参加企画」と位置づけ、その実施にあたっては、「ジャポニスム2018」のロゴマークが利用できるとともに、公式ウエブサイトを通じた広報面での連携を図るとしており、広く企画を公募している。
なお、本枠組みは経費支援を行うものではなとしているが、今後日本~フランス間でのビジネス開拓を指向する企業等にとっては興味深い企画といえる。
*参加企画についてはこちら