年に2回開催されている、女の子のためのファッションフェスタ「東京ガールズコレクション（以下TGC）」が6年目に突入。2011年3月5日（土）に東京都の国立代々木競技場 第一体育館で「第12回TGC 2011 SPRING/SUMMER」が開催された。来場者は延べ約23,000人。
↑グランドフィナーレ ↑アーティストライブ「三代目 J Soul Brothers」
↑「CECIL McBEE」 ↑「VOGUE girl YSL」 ↑「かりゆしスタイルコレクション」
↑タイアップステージ「週刊EXILE」 ↑アーティストライブ「w-inds.」
©TOKYO GIRLS COLLECTION 2011 S/S
↑TGC in 名古屋の様子
©TOKYO GIRLS COLLECTION in NAGOYA
今回のTGC
TGCは人気ブランド＆モデルによるファッションショーやアーティストライブとブース巡りが楽しめるイベントだが、トークやオーディションなど様々なコンテンツがあったり、人気のゲストがサプライズで登場したりという豪華な構成が毎回の恒例。ブースの内容としては、人気投票形式をするものや写真撮影してもらえるもの、お試しサロンなどの“体験型”が多く、とくに今回はスタイリストによるヘアアレンジがしてもらえる「Essential」のブースがかなりの人気を集めていたようす。ステージに登場するブランドは当初「ギャル系」と呼ばれるものが多かったが、回を追うごとにジャンルが幅広くなり、今回はフェンディやグッチなども登場している。また、沖縄や宮崎など、地方とのコラボレーションが見られるのもTGCの特徴。今回の東京での開催前、2月19日（土）には「TGC in 名古屋」も開催された。
会場外の展開としては、今回からグーグル株式会社と提携し、You Tubeの生放送チャンネルを開設。ショーを動画で楽しみながらのオンラインショッピングが可能になった（くわしくはこちらの記事を参照）。今までも生放送やネット中継、携帯やPCでのショッピングサイトはあったが、今回はそれらを一元化した形。ケータイ世代からより幅広い層へ利用が広がることはもちろん、世界各国へのライブ配信を通し海外からの注文も可能になっている。
次なる新展開は“TGCの3D映画化”。2011年3月26日(土)、27日(日)の2日間限定でTOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国で公開の予定だったが、ショー開催から映画公開までの間に発生した東日本大震災の影響を鑑み、収益の一部を被災地に寄付する形で北海道及び関東以西の地域において上映がなされた。
そしてデジタルマガジン（アプリ）。いままでは開催後にMOOKの形で発行していたものを、今回はアプリという形で開催から約1か月後にリリース。人気ファッション雑誌の「ELLE girl」とのコラボレーションで、ショーの模様から舞台裏、出演モデルの私服や私物、会場に来ていたオシャレな来場者などを写真や動画で紹介する。このアプリでもオンラインショッピングができる。
また、今回の第12回TGCの1週間後に開催が予定されていた「東京ガールズコレクションナイト in 沖縄」は震災の影響で自粛中止となったが、こちらもファッションショーとパーティを組み合わせた企画として予定されていた。5月には中国北京での開催も決定している。ほかにも、関連企画やコラボ企画まで合わせると会場外での展開には枚挙にいとまがない。
有料のエンターテインメント型イベントを軸に据えつつ、オンラインでのファッションアイテム販売、様々なクロスメディア展開、各地でのスピンオフ企画による地域振興まで視野に入れるTGCの手法は、イベント業界として今後もまだまだ注目の事例といえそうだ。（2011年3月5日（土）大塚泰子）
会場レポート
↓会場内外の来場者の様子
↓大型ビジョンでは出演ブランドの情報なども上映される
↓ファッションショー、アーティストライブ、ブースとそれぞれに盛り上がる会場
↓体験型コンテンツ、トークショー、オーディション撮影などブースの形態もさまざま
↓その他、多彩なブースが揃った
開催概要
| 日程 | 2011年3月5日（土） |
| 時間 | 開場13：30 開演15：00 終演21：00（予定） |
| 会場 | 国立代々木競技場 第一体育館（東京都渋谷区神南） |
| 主催 | 東京ガールズコレクション実行委員会 |
| 後援 | 観光庁、東京都 |
| 特別協力 | 株式会社NHKエンタープライズ |
| 協力 | 学校法人・専門学校 東京モード学園、特定非営利活動法人 green bird |
| パートナー | エッセンシャル ダメージケア（花王株式会社）、OWNDAYS（株式会社オンデーズ）、Palty（株式会社ダリヤ）、洋服の青山（青山商事株式会社）、IMAGING SQUARE（カシオ計算機株式会社）、XYLISH（明治製菓株式会社）、マジごはん計画（農林水産省）、宮崎恋旅（宮崎県）、ららぽーと（ららぽーとマネジメント株式会社）、ワコール ウェブストア（株式会社ワコール）、あせワキパット Ｒｉｆｆ（小林製薬株式会社）、EVE（エスエス製薬株式会社）、elis Megami（大王製紙株式会社）、スベルティ（株式会社イムノス、株式会社ネイチャーラボ）、デオドール（株式会社イムノス、株式会社ネイチャーラボ）、ネイルズユニーク（株式会社ネイルズユニーク オブ ジャパン）、ラブリット（株式会社T-Garden） |
| インタラクティブメディアパートナー | Google／YouTube（グーグル株式会社） |
| 演出 | DRUMCAN |
| 企画／制作 | 株式会社F1メディア |
| 来場者数 | 延べ約23,000人 |
| 来場メディア数 | 210（720人） |
| ターゲット | F1層（20～34歳の女性） |
| 出演ブランド | 約20 |
| 出演モデル | 約80名 |
| ゲストモデル | 約10名 |
| ゲスト・アーティスト等 | 約25組 |
※イベントの詳しい情報はこちら （TGC公式サイト）
※第11回東京ガールズコレクション（2010年9月）のイベントレポートはこちら（弊社サイト）
