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全国ご当地どんぶり選手権、イオンレイクタウンで初の予選会

「ふるさと祭り東京」は、昨年度には約38万人(9日間)を集客した今回で4回目を迎える東京ドームの自主企画イベント。「全国ご当地どんぶり選手権」は、2回目から“食”の目玉企画として登場し、今やこれを目当てに訪れる来場者も多い人気コーナーだが、今年から予選が行われることになり、各団体の参加をかけた意気込みとともに注目を集めている。

頂上決戦に向け、イオンレイクタウンで初の予選会

全国ご当地どんぶり選手権、イオンレイクタウンで初の予選会

屋外にある、イオンレイクタウン「mori」の噴水広場前特設会場にてイベントを開催

ふるさと祭り東京実行委員会では、2012年1月7日から15日の9日間、東京ドームにて、全国の祭りや物産・グルメが集結する食と祭りの祭典「ふるさと祭り東京2012-日本のまつり・故郷の味-」(以下「ふるさと祭り東京」)を開催する。その中のメイン企画のひとつ、NO.1ご当地どんぶりの座をかけて全国のご当地どんぶりが競い合う「全国ご当地どんぶり選手権」(以下「どんぶり選手権」)の予選会が、10月28日(金)~30日(日)の3日間、イオンレイクタウン「mori」の噴水広場前特設会場にて実施された。

今までは事務局サイドでご当地性などを重視し出場どんぶりを決定していたが、今回は多数の団体から出場申し込みがあったため、本選参加団体を決定する予選会が初めて実施されることとなった。予選会に出場したのは17どんぶり。新鮮な鮭・ホタテとイクラに昔からの伝統製法でつくられたこだわりの鮭節の出汁のタレをかけた「しべつ鮭三代漬け丼」(北海道/北海道知床標津キラリ食堂)や、備長炭で焼いた三河のウナギを薬味とそのままでもだし汁をかけても食べられる「鰻まぶし丼」(愛知県/鰻ま屋)まで、多彩なラインナップとなった。来場者はハーフサイズのどんぶり(1杯500円)を食べ比べた後にコインで投票。3日間のコイン獲得重量で上位となった9どんぶりが本選出場権を獲得する仕組みとなった。来年1月の本選では、この9どんぶりに加え、昨年度のどんぶり選手権で優勝した「うにめし丼」(北海道/食堂丸善)を筆頭に、既にシード権を獲得している上位5どんぶりと、主催者推薦(※)の2どんぶりを合わせた全16どんぶりが戦うこととなる。

※東日本大震災の影響で予選に出場できなかった東北地方のどんぶりが対象。青森県からは被災後、復興に取り組んでいる「八戸ばくだん」、宮城県からは「油麩丼」が出場することになった(2011年12月の情報)。

新旧のどんぶりが本選出場をかけて対決

出場どんぶりの中には、地元で古くから伝わるメニューを出しているところもある一方、新たに生まれたユニークなどんぶりも多く登場している。前者の例でいうと新鮮なスルメイカを特製肝醤油で和えた隠岐島の漁師めし「寒シマメ漬け丼」。一方、後者の例として挙げられるのが「元祖博多めんたい重」だ。福岡で唯一の明太子料理専門店が提案する新しい博多の名物丼で、自家製昆布巻明太子に熟成ダレをかけて食べる。1年ほど前からテレビ取材を受けるなど地元でブームとなり、野球の松坂大輔選手もツイッターで書き込んだお気に入りの一品という。また、志布志湾で採れる背白しらす(ちりめん)を釜揚げ・かき揚げ・きんぴらにしてご飯にのせて食べる「背白ちりめん三昧丼」は、今年2月に実施された鹿児島県主催の商店街グルメNO1決定戦「S‐1グランプリ」で優勝。満を持して全国区東京に名乗りをあげた形となっていた。

出場者の観光客誘致や地域活性に一役

出場者に話を聞いてみたところ、今まで本選に出場したことがない初参戦組も多かったが、一様に「なんとしても本選に出場したい」という熱い意気込みが感じられた。各どんぶりは地元の一級食材を素材として使用しており、決して商業ベースでの出場ではない。多くの人に地元の良さを知ってもらい、どんぶり丼をきっかけに町おこしにもつなげたいとの思いがあるのだろう。

それを裏付けるように、出場のために地域が力を合わせている例は多い。湯浅湾のしらすに紀州梅肉ソースをかけた「紀州湯浅の釜揚げしらす丼」を提供した「チーム湯浅」は、地元湯浅を盛り上げようと、和歌山県湯浅町の役場と商工会、地元飲食店や県の振興局等でメンバーを構成。3日間の予選期間中には町長が何度も足を運ぶなど、官民一体となった取り組みを展開していた。

また、道の駅やレストランを手掛ける「宇奈月麦酒館」は、モンドセレクションで銅賞・金賞を受賞した地ビールで地元ブランド豚肉である名水ポークを煮込んだ「黒部名水ポーク美肌角煮丼」を出展。希少価値の高い豚肉のため、富山県および黒部市のPRも兼ねて、使用する豚肉600kgの調達を黒部市と富山県経済連に依頼したという。新幹線・黒部駅の2014年開業予定を見据え、地元の大きな売りにしたいと自治体の期待も背負っての出展となっていた。

本選での入賞が、地元の活性化に効果を挙げている例もある。青森県では、八戸のイカを使用した「八戸ばくだん」が2010年に2位入賞したのをきっかけに、どんぶりから八戸を元気にしたいと「青森県どんぶり研究会」を発足。2010年より「青森県どんぶり選手権」を開催し、“どんぶり”をキーワードに観光客誘致・地域貢献ともなるイベントに育てようと熱心だ。今後は県内だけでなく、他地域との連携も視野に入れているという。

イベントの認知度アップにも

人気どんぶりは開場直後から長蛇の列ができるなど、「ふるさと祭り東京」の中のメイン企画のひとつともなったどんぶり選手権。認知度が高まり、イベント規模も大きくなることで、その後に得られるPR・経済効果が増しており、参加団体のモチベーションも年々上がってきたという。東京ドーム 興行企画部 コンベンショングループの阿井武氏によると、これまでは「とりあえずPR」という雰囲気の出場者が多かったが、今回は予選会を突破しないと本選に参加できないとあり、結果発表の際に涙を流す出場者も出るなど、参加にかける意気込みの大きさを実感したそうだ。

「『ふるさと祭り東京』や『どんぶり選手権』を知らない方もまだまだ多いですが、あえて東京ドームから離れた埼玉で『どんぶり選手権』の予選会を開催したことで、イベントの認知度にもつながり大きな効果があったと思っています。“ここで選ばれたどんぶりが東京ドームに出場するなら1月に絶対に行く”、という方もおり、予選会はプロモーションイベント以上のものがあったと思います(東京ドーム 興行企画部 コンベンショングループ 阿井氏)」。

本選の告知の側面はもちろん、来場者にとっても非常に参加しがいがあったといえるこの企画。本選では順番待ちが必要なものも、予選会ではもっと気軽に試すこともできる。また、ブレイクする前のどんぶりを発見するなど、予選会ならではのB面的「どんぶり選手権」のような雰囲気が味わえる楽しさもあったのではないだろうか。
(2011年10月29日(土)信藤理保子)

予選会通過どんぶり

  • 北海道 しべつ鮭三代漬け丼(北海道知床標津キラリ食堂)
  • 長野  ソースかつ丼(ソースかつ丼.明治亭)
  • 神奈川 やまゆり牛ステーキ丼(肉の石川)
  • 神奈川 湘南シラスと地魚の宝石丼(小田原どん)
  • 愛知  鰻まぶし丼(鰻ま屋)
  • 大阪  牛すじ温玉丼(おぼや)
  • 島根  寒シマメ漬け丼(離島キッチン)
  • 福岡  元祖博多めんたい重(元祖博多めんたい重)
  • 鹿児島 背白ちりめん三昧丼(志布志せじろちりめん黒潮隊)

 

予選会当日の様子

 

参考リンク

イオンレイクタウン:http://www.aeon-laketown.jp/
ふるさと祭り東京:http://www.tokyo-dome.co.jp/furusato/

 

「ふるさと祭り東京」一般問い合わせ先

東京ドームシティわくわくダイヤル 03-5800-9999