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コラム・特集

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムの助成開始、そしてエンブレム決定

東京2020オリンピック・パラリンピックの気運を高める為、東京都は4月20日、新しい助成プログラムの公募を開始した。その目的は、オリンピックの精神に基づき、史上最高の文化プログラムを展開するとともに、文化の面のレガシーを2020年以降に継承し、世界一の文化都市東京の実現につなげていくこと、としている。
東京都HP

この新しい助成プログラムを担うのが、東京の芸術文化の創造・発信を推進し、東京の魅力を高める多様な事業を展開している「アーツカウンシル東京」。これまでもコンサ-トや演劇を主催する他、東京を拠点とする芸術団体等に対して活動経費の一部を助成。さらには、東京を拠点とするNPOや実行委員会、芸術団体、保存会、継承団体等に対して活動経費の一部も助成している団体だ。
アーツカウンシル東京HP

今回の東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムの助成について、概要および考え方は以下のようになっている。

・伝統と現代の共存をはじめとした独自性・多様性を持つ東京の文化を世界に発信するとともに、国際的な芸術文化交流を積極的に展開
・障害者、高齢者、子供、外国人等、国内外のあらゆる人々が参加・交流できる機会の創出
・新たな発想を取り入れた芸術文化活動の推進や次世代を担う人材の育成
・都市全体で文化的な祝祭感を創出
・国、他の自治体、芸術文化団体等との連携・協力によるオール・ジャパンでの気運醸成

※詳細は公募ガイドラインを参照のこと。ガイドライン、申請書等はこちらのウェブサイトからダウンロードできます。

以上の考え方を踏まえ、芸術団体・民間団体・民間企業等が主催(または主体となって実施)する、より多くの人々へアピールし、文化プログラムの周知、気運醸成に資する、インパクトのある事業について、経費の一部を助成(助成経費対象の4分の1以内で、かつ2,000万円が上限)するとのこと。

助成プログラムの募集要項は、以下のようになっている。

■対象となる分野
→音楽・演劇・舞踊・美術・写真・映像・文学・コミック・アニメーション・メディア芸術・伝統芸能・芸能・生活文化・ファッション・建築・特定のジャンルにとらわれない芸術活動(複合)
※様々な芸術活動の複合的なもの(フェスティバル等)も対象となる。
■対象期間
→平成28年9月19日以降に開始し、平成29年3月31日までに終了する活動
 (ただし、企画においては継続するものも対象とする)
■対象となる活動内容(イメージ)
→・動員力や話題性のある公演・イベント
 ・祝祭性のある大型のプログラム
 ・新しい発想・表現を追及する革新的なプログラム
 ・国際的な芸術交流活動(国際コラボレーション、国際フェスティバル、招聘公演・展示等)
■実施場所
→東京都内
■申請書類提出締切日
→平成28年5月31日(火曜)消印有効です。
■公募説明会の開催
→日時:平成28年4月27日(水曜) 16時00分~17時00分
 会場:アーツカウンシル東京(東京都千代田区九段北4-1-28 九段ファーストプレイス8階)

 

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて海外から注目が高まる東京。この助成プログラムを活用し、東京の芸術文化をより盛り上げるイベントが発信され、オリンピックだけに留まらない更なる魅力的な都市として、外国人に認知されインバウンド効果が高まることを期待したい。

今回の助成事業は、今年夏のリオデジャネイロ2016オリンピック・パラリンピックの閉会後、すぐに始まる。2020年もすぐそこまで来ている。

 

エンブレム決定

東京2020オリンピック・パラリンピックに向けた文化プログラムの助成開始、そしてエンブレム決定

東京2020大会エンブレム ※東京都のHPより

本日(4月25日)、東京2020オリンピック・パラリンピックのエンブレムが決定した。最終選考に残った4つのデザインから選ばれたのは、A案の「組市松紋(くみいちまつもん)」。江戸時代に「市松模様(いちまつもよう)」として広まったチェッカーデザインを、日本の伝統色である藍色で、粋な日本らしさを描いたデザインだ。