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本の「山・鉾・屋台行事」33件がユネスコ無形文化遺産に(161205)

11月30日、エチオピアのアディスアベバで開催されたユネスコの政府間委員会で日本の「山・鉾・屋台行事」33件がユネスコ無形文化遺産に認定された。

無形文化遺産とは世界遺産が建築物などの有形の文化財の保護と継承を目的としているのに対し、民俗文化財、フォークロア、口承伝統などの無形のものを保護対象とすることを目指したものである。
日本の無形文化遺産は2008年に登録された能楽や2013年に登録された和食などを含めこれで21件となる。

政府としても2020年までに訪日客を年間4千万人に増やす目標を掲げており、登録が決まった祭りなどの各地の伝統文化を訪日客にPRし全国を訪れてもらいたいという期待がある。
今回登録された33件は18県33市町にわたっており、登録をきっかけに各地の地域活性化や町おこし、観光客の呼び込みの要素としての活用が期待される。

さらに政府としては無形文化遺産について「来訪神:仮面・仮装の神々」として、甑島のトシドン【鹿児島】,重要無形民俗文化財である男鹿のナマハゲ【秋田】,能登のアマメハギ【石川】,宮古島のパーントゥ【沖縄】,遊佐の小正月行事(アマハゲ)【山形】,米川の水かぶり【宮城】,見島のカセドリ【佐賀】,吉浜のスネカ【岩手】を今年の3月に追加提案している。

文化庁 「山・鉾・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産登録についてはこちら

ユネスコ無形文化遺産の「山・鉾・屋台行事」 表