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コラム・特集

訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年度版)決定(170904)

全世界のファンが選んだ『アニメ聖地88』を発表
8月、一般社団法人アニメツーリズム協会は、全世界のアニメファンが選んだ「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年度版)」(以下、アニメ聖地88)を発表した。
同協会は、昨年9月、官民連携の協会として発足。観光立国日本の起爆剤となる可能性を持った「アニメ聖地」を88ヶ所選定し、さらに組織化することで、観光資源の掘り起こしや訪日観光客のエリア送客を促進するべく発足。会長は「機動戦士ガンダム」で制作監督を務めた富野由悠季氏、理事長に株式会社KADOKAWA 取締役会長の角川歴彦氏が就任している。
2016年9月より12月まで、世界のアニメ・マンガファンを対象に、オススメの日本のアニメ・マンガ聖地、訪れてみたいアニメ・マンガ作品の舞台などについて「アニメ聖地応募サイト」でwebアンケートを実施。Web投票等の結果をベースに、コンテンツホルダー、アニメ聖地となる地方自治体や観光協会など各種団体との協議を行い、総合的に判断して選定した。

サービス・商品提供と環境整備で経済効果創出
「アニメ聖地」とは、アニメやマンガの舞台やモデルになった地域や場所、作家ゆかりの街や生家に記念館、作品などに関連する博物館、建造物、施設のこと。
現在、全世界のファンがアニメやマンガの舞台やゆかりの地を「アニメ聖地」と呼び、来日の際は訪問したいというニーズが、急激に高まりを見せている。
2015年度で約2,000万人超となり、新たに設定された政府の訪日観光客の目標数は、東京オリンピック・パラリンピック開催年となる2020年が4,000万人、さらに、2030年は6,000万人を見込んでいる。
その達成のためには、訪日観光客を迎えるための観光インフラ整備・充実が必要であり、体験から感動、さらに、「モノ」から「コト」へといった観光の質の進化、新たな層の開拓やリピーターの獲得が必要不可欠であるとし、海外に多くのファンが存在する日本のアニメやマンガに注目。
アニメツーリズム協会では、「アニメ聖地」を88ヶ所選定することでオフィシャル化し、さらに、『アニメ聖地88』をつなぐ広域周遊観光ルートを官民連携のオールジャパン体制で造成する。また、『アニメ聖地88』(地域)と企業、コンテンツホルダーをつなぐことで、『アニメ聖地88』でのコンテンツを活用したサービスや商品の提供を促進。同時に地域の受け入れ環境も整備し、新たな経済効果を創出していく。

「アニメ聖地スポット」を設置し地域の観光案内も
今後は、コンテンツ業界・地域関係者と改めて協議を行い、協力を得ながら、『アニメ聖地88』に「アニメ聖地スポット」を設置。同スポットでは、アニメツーリズム協会が『アニメ聖地88』であることを認定する「アニメ聖地認定プレート」、ファンに『アニメ聖地88』を巡った記念となるご朱印(スタンプ)に加え、作品や地域特性に応じた展示物を設置し、合わせて、訪れたファンに、地域の観光案内などのサービスも行う。同スポット設置の進捗状況は、順次、公式サイトで発表する。

「アニメ×???」のコラボの可能性は無限
また、『アニメ聖地88』を海外・国内のクールジャパン・コンテンツファンへ、公式サイトやSNS公式IDで国内外に発信。観光客とアニメ聖地をつなぎ、新たな送客も促進させる。
9月21日より開催される「ツーリズムEXPOジャパン2017」をはじめ、今後開催される国内外でのアニメ・旅行関連イベントに出展し、同協会正会員企業と連携した『アニメ聖地88』のPR活動も展開する。
さらに、『アニメ聖地88』や観光地を結ぶ広域観光ルート、公式旅行ツアー商品等を開発して、インバウンド需要の拡大や地方創生に貢献していきたいとしている。正会員企業と連携し、公式ツアー商品の開発、販売を促進。また、正会員企業、地域産業とアニメを活用した商品やサービスの開発を行い、『アニメ聖地88』を訪れたファンがより楽しめる環境を整備する。

“〇〇聖地映画祭”“オタク度診断!?謎解きイベント”“聖地で2.5次元婚活ツアー” “聖地オリジナルTシャツ“など、「アニメ×???」のコラボレーションで広がるイベントやビジネスの可能性は無限。
『アニメ聖地88』は、今後、「モノ」「コト」とも絡めた、地域活性化の要となりそうだ。

●アニメツーリズム協会HP  http://shadan.animetourism88.com/

●『アニメ聖地88』一覧 https://animetourism88.com/ja/sanctuary