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コラム・特集

「New Yorkではコロナでこのような時でも・・・」<5>(20/05/18)

 
【ビジネス】

●コロナウイルス感染防止対策:新グッズ
▲顔に手が触れたらバイブレーションで知らせるブレスレット「Immutouch” Vibrating Bracelet」
新型コロナ感染予防で外出時に手で顔を触らないようという意事項がでているが、人は1時間に「平均23回」手で顔を触るというリサーチ結果がでている。シアトルのデザイナーがデザインした無意識の内に手で顔を触ろうとすると腕に付けたブレスレットがバイブレーションして知らせるブレスレット。
▲ドアノブを触らずドアを開けることができるドアフック「Hygienehook」
▲体温計付き「Smart Helmet」
ドバイで警察官が市民の体温を測るために使用。
以上のグッズについてはこちらから。
▲ニューヨークでは店舗のレジの前にはアクリルのつい立が普及しているがレジ係をスッポリと包むビニールのテントも登場。
参考記事はこちらから。

●フォール・フーズ・マーケット
自転車とプラスチックのコンテナ箱での配達が今、NYで話題になっている。
タイムズ・スクエア(マンハッタン)近くにある人気スーパー・マーケット「フォール・フーズ・マーケット」のブライアント・パーク店では店内での販売を一切停止し、デリバリーのみとした。顧客は同スーパーのサイトから食料品をオンラインで注文する。
詳細はこちらから。

●コロナウイルス感染拡大で利益を上げた会社
多くの企業の業績が下がっている中で、下記のような企業が利益を上げているとmsn.comが伝えている。
■キャンベル・スープ(非常食のスープとして多くの人が購入)
■Zoom(テレビ会議システム、Zoomを使ったオンライン・ミーティング、学校の授業、友人同士のオンライン飲み会など、自宅待機の中で多くの人が利用)
■ネットフレックス(米国のオンライン・ストリーミング会社、映画やドラマを配信。自宅待機で多くの人が利用)
■フェデックス(書類・小荷物などの宅配便)
■コロックス(消毒液のついたウエットタオル)
■アマゾン、ウォールマート、ターゲット(食品を含むオンライン・ショッピングが自宅待機で食品やその他の配達が急激に増えた)
■任天堂他ビデオゲーム会社(自宅待機でビデオゲームをする人が増えた)。
■COSTCO(大量買いができる会員制の食品と生活用品のウエア・ハウス)。
■ジョンソン・エンド・ジョンソン(解熱剤タイレノール販売)
参考記事はこちらから

 
【バーチャル】

●バーチャル・ビール・フェスティバル
The Virtual Beer Festival – May 2020
西海岸の10種類の地ビールのテイスティグを楽しめるバーチャル・ビール・テイスティング・イベント。5月23日7pm~9pmまでの2時間行われる。参加費は1人$45。申し込むとテイスティングする10種類のビールと醸造所のロゴ入りの帽子一つが送られてくる。
詳細はこちらから。

●ミルウォーキーのビール・フェスティバル「Lager & Friends」
3月21日に開催予定だったミルウォーキーのビール・フェスティバル「Lager & Friends」は延期となっていたが5月30日にバーチャルで行われる。3月には約20のビールの醸造所が参加して開かれる予定だった。主催者は原則オリジナルのイベントに近い形で行いたいとしている。仮想醸造所ツアー、パネルディスカッションなど、参加者は各ビール醸造所と交流しながら楽しめるようにする。参加は無料。2pm~4pmまで。
仮想フェスティバルで使うビールは醸造所で事前に販売もしている。4缶とグラスのおまけ付きで$15。
目玉は、下記の3つのパネルディスカッション。
1)ラガーは人生:なぜラガーが特別なのか、醸造者がビールを作る理由
2)良いラガー醸造方法:ラガー醸造の技術
3)ラガーの世界:ラガーの製造と販売のビジネス上の課題
詳細はこちらから。

●バーチャル・ウエディング
米国では役所も新型コロナウイルスの感染拡大で閉まっているので婚姻届が出せず、結婚ができないという問題が起こっていたが、ニューヨーク州を始めいくつかの州でオンラインでの届出で結婚が許可されるようになった。コロナ禍で、仕事を無くして、健康保険や収入が無くなり、家賃が払えなくなるという問題も起こってきた。米国は日本のように国民健康保険がないので仕事が無くなるとイコール健康保険も無くなる。結婚することにより、どちらかに仕事があれば相手の会社の保険に加入できるし、家賃も折半できるという利点がある。このような理由もあり、オンライン・ウエディングを行う若者も出てきた。Zoomで友人を招いて、裏庭で結婚式をたり、ニューヨークのローカルテレビ局NY1がホストとなり、結婚式をテレビで中継。司会者はTV局のスタジオから参列。カリフォルニア州ではNHLのホンダ・スタジアムのチケット券売り場を結婚届けの窓口にし、駐車場で結婚式。記念撮影のブースを用意して記念撮影を行い、晴れて夫婦となる若いカップルもある。
▲NY1(ローカルテレビ局)がホストしたバーチャル・ウエディング。
新郎、新婦は自宅で結婚。
その紹介動画はこちらから。
▲カリフォルニア州アナハイムにあるNFLのホンダ・スタジアムのチケット売り場で婚姻届を行なった。
参考記事はこちらから。

●ローワー・イースト・サイド・アート・フェスティバルがバーチャルで開催
今年25周年を迎える、マンハッタンのローワー・イースト・サイド・フェスティバル・オブ・アート。今年はコロナ禍で演劇、ダンス、詩、人形劇のライブ・パフォーマンスがThe Theater for the New Cityのウェブサイトで5月22日から24日まで視聴できる。同イベントは様々な人種のアーティストが集まって1996年より毎年屋外やシアターで行われていた。
詳細はこちらから。

●ニューヨーク・シティ・バレエ「デジタル・スプリング・シーズン」
ニューヨーク・シティ・バレエ(NYCB)では5月29日まで、オンラインで様々な試みを行っている。毎週火曜と金曜の8pmから、オフィシャル・サイトとYouTube、Facebookで、NYCB作品を72時間配信。そのほか、大人向けのワークショップ、3歳から8歳を対象にした子ども向けのワークショップなどのプログラムもある。無料。
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【コミュニティ】

●コミュニティの支援金集め「オンライン・ビンゴ・ゲーム」
NY・ロング・アイランドの住人が独自に新型コロナウイルス救済慈善団体に寄付をすることを思いついた。参加者は自宅からオンラインで参加するビンゴゲーム。地元ゆかりの有名人に協力を願い、有名人がビンゴの番号を読み上げて、これまでにアカデミー賞受賞のナタリー・ポートマンやWNBAのスター選手スー・バードが番号読み上げた。住民は1枚$10のビンゴ・カードをサイトで購入。優勝者は地元の店のギフトガードがもらえる。その他の収益は全てコロナウイルス救済慈善団体に寄付される。これまでに $33,000を寄付したという。ただビンゴゲームを楽しむだけでなく、バーチャル・ゲームには地元の参加者の顔も出てくるので街で出会った時にあのビンゴゲームに参加していた人とわかり、そこで会話のきっかけにもなる。コミュニティの結束を高めるのにも役立っているという。5月10日(日)には360人が参加した。
紹介の動画はこちらから。

 
【医療】

●フェイス・シールド
3Dで新生児と医療関係者のフェイス・シールドを制作。
ニューヨークに住む仲良し3人組みの女性が、コロナウイルス感染から新生児を守るため、新生児用のフェイス・シールドの作成を思いついて3Dで作成を始めた。需要が拡大し、現在は9人のメンバー、5人のボランティアが6台の3Dプリンターを使って作成を行っている。新生児の母親に大変喜ばれているという。ハドソンバレーの石油会社、ロサンゼルスのピラティス・インストラクター、コネチカットのヴィンテージ・リセラーなど、米国中小企業もこの組織を支援。 同社は$15,000を調達しこれまでに大人と新生児に3,000枚のフェイス・シールドを配布した。
参考記事はこちらから。