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コラム・特集

エコイベント指針について(190701)

近年、エコに対する問題が様々な分野で問題となっているが、イベントについても開催時におけるエネルギーや資源の消費、廃棄物の発生により環境に付加を与えていると考えられる。このことから、できるだけ環境に配慮したイベントを実施することは必須であり、そのための指針が各自治体から出されている。
以下に北海道と兵庫県が出しているエコイベント指針を紹介し、こういった自治体等の指針を参考にしながら、今後、イベント主催者やイベント関係者は環境問題へ配慮したイベントの実施に向けて努力することが望まれる。

【北海道エコイベント指針】
北海道では、エコイベントの指針によりイベントを実施する際の環境配慮項目を提示し、環境に配慮した取り組みの実施を呼びかけるとともにエコイベントの開催を通じて環境配慮意識の向上や取組みの促進につなげていくとしている。

<エコイベントの定義>
環境に配慮して実施するイベントを、この指針では「エコイベント」と呼ぶ

<エコイベント実施に係わる8段階の環境配慮項目>
1.環境配慮に向けた事前準備
・環境配慮に関する共通認識を持てるよう、エコチェックシートを活用して環境配慮に取り組むことをイベント担当者に周知。
・前回のイベント(又は類似のイベント)で作成したエコチッェクシートを参照し、反省点の改善に努める。
・必要に応じて、環境配慮の責任者を決める。
・必要に応じて、環境配慮の知見に詳しい、地域で活動している環境保全団体と連携する。
・イベントの企画・運営を外部委託する場合や、展示会で企業・団体等に出展やブースの設置を募る場合等には、環境への配慮が適切に行われるよう指示する。
・環境配慮のための組織を整える。
・環境配慮に関する基本方針を決定し、イベント運営の開催要領に掲載する。
 
2.開催場所
・既存の施設・設備を最大限に活用し、新たな施設・設備の設置は必要最小限とする。
・新たに施設・設備を設置する場合は、できるだけ土地や自然を改変しない場所を選ぶ。
・公共交通機関の利用に配慮し、交通渋滞、騒音等による周辺地域への影響ができるだけ少ない地域とする。
 
3.広報・開催案内
・インターネットやメールを活用するなど、チラシ等の紙媒体による広報・案内をできるだけ減らす。
・チラシやポスター等の作成部数は、必要量を検討して決定する。
・チラシやポスター等の印刷に当たっては、紙やインキなどは環境に配慮したものを使用する。
 
4.会場設営・開催準備
・既存の設備や資材を最大限活用し、新たな設備の設置や資材の作成は必要最小限とする。
・自然エネルギーなど環境負荷の少ないエネルギーを利用する。
・物品等の購入に当たっては、エコマークなどの環境ラベル認定製品などの環境に配慮した製品や、輸送エネルギーの少ない地元で生産された商品を購入する。
 
5.交通・運搬手段の利用
・イベントの広報・案内を行う際に、できるだけ公共交通機関での来場を呼びかける。
・公共交通機関の利用が困難な場合や交通渋滞が予想される場合には、交通規制を行い、パーク・アンド・ライド環境の整備やシャトルバスの運行など、効率的な交通手段を準備する。
・イベントで使用するシャトルバス、資材運搬用車両等は、低公害車などできるだけ環境負荷の少ない車両を利用する。
・イベントに関係する車両に、アイドリングストップへの協力を要請する。
 
6.イベント実施段階
・冷暖房の温度設定は、原則として冷房28℃ 、暖房20℃とする。
・過度な照明や音響は避け、機器スイッチをこまめにON-OFFするなど省エネルギーに努める。
・飲食物や物品を提供・販売する場合には、できるだけ使い捨て容器や包装材などの使用量を減らす。
・ごみの分別の徹底など、環境配慮の内容を来場者にわかりやすく示し、協力を求める。
・植樹や魚の放流などを行う場合は、生態系への影響に配慮する。
 
7.撤収・原状回復
・会場内や会場周辺地域の清掃を行う。
・ごみは、市町村等の収集ルールに応じて分別し、適正に処理する。
・イベントに使用した資材や物品等はできるだけ再利用を図る。
・イベント終了後、会場及び周辺の環境の状況についてチェックし、問題があれば速やかに回復を図る。
 
8.開催後のまとめ
・実施状況(資源・エネルギー使用量や廃棄物発生量など)をできるだけ定量的に把握する。
・環境配慮の取組結果を踏まえ、改善点や今後実施することが望ましい項目などを検討し、今後に役立てる。
 
*北海道エコイベント指針についてはこちら
 
 
【兵庫県イベント環境配慮指針】
本指針は、兵庫県が主催又は主体的に参画して開催するイベントにおいても、環境に配慮する取組を推進することにより、イベント開催に伴う環境への負荷の低減を図るとともに、環境配慮型イベント(エコ・イベント)の開催について広く周知することにより、県民の環境配慮意識の醸成を図ることを目的として、具体的な配慮事項等を定めている。

<対象とするイベント>
兵庫県が主催、又は県が主体的に参画し(管理が可能な)、広く県民の参加を得て開催される式典、催し、行事等(フェスティバル、フェア、スポーツ大会、祭、記念事業、集い、展示会、講演会、シンポジウム、フォーラム等)のイベントすべてを対象。

<エコイベントの取組項目と取組内容>
 
「環境への配慮」
 
(1)自然環境の保全と周辺環境との調和
・会場設営等における自然環境の保全
・会場設営等における周辺環境との調和
 
(2)交通による環境負荷の低減
・イベント会場への公共交通機関の利用促進
・交通渋滞等の緩和
・低公害車等の利用
 
(3)エネルギー消費の抑制
・イベント会場設営における省エネルギーの推進
・イベント運営における省エネルギーの推進
・CO2削減相殺制度(ひょうごカーボン・オフセット)の推進
 
(4)グリーン調達の推進
 
(5)3Rの取組の推進3R=Reduce、Reuse、Recycle
・配布物の削減(Reduce)
・資材の再利用の推進(Reuse)
・イベント運営時の資源回収・廃棄物削減の推進(Reduce、Recycle)
 
「普及啓発」
 
(1)来場者等への普及啓発による環境配慮意識の醸成
(2)エコイベント開催の広報による普及啓発
 
*兵庫県イベント環境配慮指針についてはこちら