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約200点のテディベアが大集合!! 「My friend Teddy bear展」が銀座松屋で開催

約200点のテディベアが大集合!! 「My friend Teddy bear展」が銀座松屋で開催

クレア・シュタイフさん(右)、高見恭子さん(左)とテディベアがテープカット

2012年はテディベア生誕110周年。これを記念し、松屋銀座は12月7日(水)から25日(日)まで、「My friend Teddy bear展」を開催している。

初日の7日には、シュタイフファミリーのクレア・シュタイフさん、シュタイフブランドアンバサダーでタレントの高見恭子さんら特別ゲストを招いてテープカットが行われた。クレアさんは創業者マルガレーテ・シュタイフの甥で、テディベアの原型を考案したリチャード・シュタイフの孫にあたり、「マルガレーテがこの素晴らしいイベントを私とともに見ることができたら、どんなに喜んだことでしょう」とあいさつした。

(財)日本玩具文化財団の佐藤豊彦理事長は「この会場に来ていただければ、テディベアを作ったひとたちの温かい気持ちやマーガレットの勇気・英知がきっと伝わるはず」と祝辞を述べた。

同展は5部構成。マルガレーテの人生とともに生家所蔵のぬいぐるみや愛用品などを展示、世界初のテディベア「55PB」から現在のデザインへ進化していくまでを紹介する「1 テディベア誕生物語」と、各時代を代表するテディベア50点を展示した「2 110年のあゆみ」で、シュタイフ家とテディベアの歴史について紹介。世界各国で発売された、または企業や団体とコラボレーションしたテディベアを集めた「4 テディベアの広がり」、現代の人気作家の作品を紹介する「5 アーティストベアの現在」で、世界中で愛されているテディベアの人気を伝える。また、「3 テディベアの匠」では、これまで未公開だった試作品ベアや製作工程、完全自社生産を支えるデザイナーたちを紹介し、テディベアについてさらに深く知ることができる。

アンティークから最新のテディベアまで約200点の展示の中には、現存する最古のテディベア「28PB」、テディベア史上最高額(当時)の約1500万円で落札された「テディガール」(伊豆テディベア・ミュージアム所蔵)、瞳に6カラットのサファイアと20個のダイヤモンドをはめ込んだ「125カラットテディベア2005」、ヴァレンチノ、ミキモト、マドンナらのテディベアなど、珠玉のコレクションも含まれる。また、ドイツ・シュタイフミュージアムでしか購入できない「ミュージアムベア2012」限定70体を世界に先駆けて販売。7日はシュタイフ社チーフ・デザイナーのディトマー・ジモンさんが、「ミュージアムベア2012」の仕上げ作業を公開した。さらに、テディベア・ファンであるタレントの杏さんがコーディネートした「anneテディ」110体も販売。8日には、杏さん本人が訪れ、オリジナルベアと本展をPRした。

会場にはベア本体だけでなく、その特長や鑑賞法を紹介するパネルも展示され、誰もがテディベアの世界に親しめるように、工夫されている。例えば、パネルによれば、テディベアの左耳に付けられたボタンとタグは「ボタン・イン・イヤー」と呼ばれる商品登録のマーク。テディベアの人気が広がるとともに粗悪品が出回り、シュタイフ社製と区別するために1904年から付けられるようになったトレードマークで、いわば最高品質の証。定番商品の黄色いタグを含め5種類のタグがあり、限定品にはシリアルナンバーが振られているなどの知識は、知っているとテディベアの見方が変わってくる。

10時から一般公開されると、女性客やカップル、ファミリーなどが次々と来場し、熱心に見入っていた。会場を出たフロアには、シュタイフ社のテディベアや現代作家の作品、伊豆テディベア・ミュージアムの限定商品など、関連商品の物販コーナーが設けられ、こちらも人気。テープカットに参加したテディベアが会場を回り、愛嬌を振りまいた。

佐藤理事長は「ドイツ・ギンゲンのシュタイフ・ミュージアムや伊豆テディベア・ミュージアムなどに協力していただき、このように大規模なテディベア展が開かれたのは今回が初めてです。銀座という場所とテディベア生誕110周年という歴史があって初めて実現したことでしょう」と話す。

「テディ・ガール」のコーナーでは、元の持ち主である故ボブ・ヘンダーソン英国陸軍大佐が戦場にも同行させたというストーリーが紹介されていたが、ベアたちの優しい姿を眺めていると、大佐のそんな気持ちもよく理解できる。ファンも納得の充実の内容であるとともに、心癒される展示会だ。

(2011年12月7日(水) 安江めぐみ)

会場:松屋銀座8階イベントスクエア
開場時間:午前10時~午後8時(12月16日(金)・17日(土)・21日(水)~24日(土)は午後9時まで、最終日は5時閉場・入場は閉場の30分前まで)
入場料:一般700円(500円)、高大生500円(300円)、中学生以下無料
※( )は前売料金
主催:My friend Teddy bear展実行委員会
特別協力:ドイツ・シュタイフ社、シュタイフミュージアム
協力:伊豆/那須テディベア・ミュージアム、(株)サン・アロー、(財)日本玩具文化財団、日本テディベア協会
企画制作:渋谷出版企画

問い合わせ先:TEL03-3567-1211(松屋銀座大代表)
http://matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20111207_teddy.html