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プロジェクションマッピングの最近の展開

ここ数年、屋外のイベントでプロジェクションマッピングが何かと評判を呼んでいる。ただ、昨年末の東京駅や今年冬の札幌の雪まつりでのイベントでは、人が集まりすぎて中止になり、別の意味で話題となった。このおかげで、主催者やスポンサーサイドでは「いくら集客ができても安全が確保できなければ」と引き気味になりつつあるという。そんな中で、このプロジェクションマッピングを観客を限定された空間で見せるという方法がこの夏から様々な会場で展開される。

まず、横浜のドックヤードガーデン。
これはドックヤードガーデンの石壁?を180度スクリーンにみたてたもので横浜の歴史を見せる内容で、7月16日から始まっている。1日5回の上映、1回500人の定員制、毎朝当日の分の入場整理券を配るというもの。11月にも予定されている。
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もう一つは、千葉の幕張にあるQVCマリンフィールド。千葉ロッテマリーンズの主催試合のヒーローインタビュー後、球場内部(内野、外野看板等)に投影するもの。観客サービスとしてはかなり期待できそう。8月13日から22日までの9試合で予定。
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この限定空間での映像演出は、大きなイベントばかりではない。個人レベルのイベントでの提案をしている企業も現れている。
一つは結婚式の披露宴での提案であり、もう一つは葬儀の場面で故人を偲ぶところでの提案。どちらにして最近個性的な式が取り入れられてこともあり、映像による会場演出として、今後は可能性があると思われる。

最後に、コンサート会場の話題。今年の11月と来年の1月、4月の3回、東京のサントリーホールで行われる日本フィルハーモニーの演奏会(指揮は西本智実)で、演奏される曲に合わせてホール内に鮮やかな映像を映すもの。
この試みは、今後コンサートだけではなく、演劇なども含めて舞台芸術での新しい演出方法の可能性を模索する意味で興味深い。
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(2013/8/8)