クレヨンしんちゃん25周年記念企画 オラのマチ春日部にくれば~
「クレヨンしんちゃん」は1990年にマンガ連載開始、92年にテレビアニメ放送が開始してブレイクし、人気アニメコンテンツとなった。クレヨンしんちゃんは家族とともに埼玉県春日部市に住んでいることから、春日部市にはしんちゃんの特別住民登録があり、同市の「子育て応援キャラクター」などとしても登場している。埼玉県は2015年「さいたま観光サポーター」に任命。
こうした地域で盛り上がる流れのなかで、クレヨンしんちゃん25周年記念プロジェクト実行委員会・埼玉県・春日部市・東武鉄道の共催で、クレヨンしんちゃん25周年プロジェクト記念企画が進められた。「ラッピングトレイン」「ラッピングバス」「オラマチカフェ」や各種展示などを実施している。子ども時代にクレヨンしんちゃんを見た世代が親となり、家族で再び楽しむようになったこともあり、クレヨンしんちゃんの映画作品は2015年、2016年と立て続けに歴代の実績を塗り替えるヒットを記録。ちょうど25周年のタイミングに“第2次しんちゃんブーム”がきているという。埼玉県・春日部市はしんちゃんを起用して今後インバウンド需要対策にも力を入れていくということで、周年イベントをきっかけとしてさらに勢いづく次の展開が楽しみだ。 (続きを読む…)
ミャンマー祭り2016~「写真展」「民族衣装体験」から「ビジネス」まで、多彩な催しで賑わう
「ようこそ、リアルなミャンマーへ」と題して開催されるミャンマー祭りは今年で4回目。会場の増上寺境内にはミャンマー伝統食を堪能できる屋台、支援活動を続ける企業やNPO団体など60以上のブースが出展。建物内ステージでは伝統芸能披露、NPOの活動報告などのプログラムが実施された。ミャンマー祭り実行委員会名誉会長である安倍昭恵氏は「寺子屋で学ぶ10人のこどもたち」を初めとする各種催しやセレモニーに登場して大きな役割を果たしていた。一般の人が撮影した写真がミャンマーの文化、民俗、日常の姿を伝える「日本・ミャンマー交流写真展」、ミャンマーの8つの民族の衣装を着ることができる体験コーナーなど、工夫された催しが随所に見られた。 (続きを読む…)
TOKYO SHINTORA MATSURI(東京 新虎まつり)
2014年に「新虎通り」が開通し、「虎ノ門ヒルズ」が誕生した新橋・虎ノ門エリアで、道路空間を使用した初の大型イベントが開催された。イベントテーマは、「東北×東京」と「伝統×革新」。新橋・虎ノ門エリアの「新虎通り」「虎ノ門ヒルズ」「港区立南桜(なんおう)公園」を舞台に、東北6市の祭りを披露する「東北六魂祭パレード」、東北と東京の観光情報や食文化を紹介する「東北×東京フェスタ」、日本のゲーム・アニメ・音楽など最先端分野に関するトークセッション「Japan Culture Future Forum」等を展開。東日本大震災から力強く歩んでいる東北の姿、日本の最先端文化を世界へ向けて発信した。なかでも、東日本大震災の被災地となった東北6県が「鎮魂と復興」への狼煙を上げるために生まれた祭りである「六魂祭」で披露されるパレードが東京で開催されたのは初めて。「秋田竿燈まつり」に始まり、「盛岡さんさ踊り」「山形花笠まつり」「仙台七夕まつり」「福島わらじまつり」「青森ねぶた祭」と続き、晴天の下、「新虎通り」約300メートルを舞台に総勢約370名が華麗で迫力ある演舞を披露し、公募で招待された約2万人の観客が、一堂に集った東北の6祭りを楽しんだ。
「鎮守府 横須賀 呉 佐世保 舞鶴フェス in 東京」~日本遺産に認定された旧軍港四市のブランドを国内外に情報発信
横須賀、呉、佐世保、舞鶴の4市は、明治時代に海軍の鎮守府が置かれ、その後軍港都市として発展してきたという共通点を持つ。4市が交流を開始したのは40年近く前の1980年。文化庁が2015年に新設した日本遺産への登録を申請し、本年4月に認定された。軍港施設は、今なお現役で使用されているものが多く、日本近代の優れた技術を今に伝えている。6月、4市は観光協会等と「旧軍港市日本遺産活用推進協議会」を設立し、同会の事業計画を策定。この一環として、本イベントが開催された。今後も人材育成、海外への情報発信などの取り組みが予定されている。離れた自治体同士がひとつの価値観を共有して地域活性化を図る広域連携の事例としても大いに注目したい。 (続きを読む…)