開発が著しい竹芝地区で最先端テクノロジーを紹介「ちょっと先のおもしろい未来-CHANGE TOMORROW-(ちょもろー)」
「ちょもろー」とは、「ちょっと先のおもしろい未来」を表す言葉。その体験ができるイベントが、東京・竹芝エリアで開催された。
東京の海の玄関口であり、世界とつながる空の玄関口「羽田空港」にも直結する竹芝エリアは、日本が世界に誇る新しい文化や産業の発信地になろうとしている。
官・民・学が連携して、「デジタル×コンテンツ」のエネルギーを集結し、「ちょもろー」をはじめ世界に誇れる魅力的な日本の姿を次々と、この地から創造していきたいと、eスポーツからアニメ、お笑い、ミュージックライブなど、ポップカルチャーやライフスタイルを変えていく最先端のテクノロジーを、「東京ポートシティ竹芝」プロジェクトの中核となる大型複合施設「オフィスタワー」内のさまざまなステージで紹介した。
竹芝エリアに「コンテンツ×テクノロジー」産業の拠点を形成する活動母体「CiP協議会」は、2019年に「City&Tech委員会」を設立。
2020オリパラに合わせて、ロボット、AI、IoT、5G、8Kといった先端技術を集積させた都市をつくり世界に示そうと、竹芝でのテクノロジーの集約実装に向けた活動を進めてきた。今回、そのショーケースとして、スマートシティのテクノロジ一の一部が体験できる展示を実施した。
前日7/2(金)には、「ちょもろー前日祭」と称したフライングLIVE配信イベントを、ちょもろーの舞台となる「東京ポートシティ竹芝」のポートスタジオから配信。
最新の映像技術をフル活用するための配信の仕組みや活用機材の紹介等、オンライン配信の舞台裏をトークセッション形式で紹介した。
ちょもろー開催期間中には、オープニングイベント「ちょもろー出発式」から始まり、吉本芸人によるお笑いライブ、世界オタク研究所が開催するアカデミックセッション、eスポーツイベントなど、さまざまなイベントの生配信を実施。来場しなくとも、色々なジャンルの“ちょもろー”な世界を楽しむことができた。
これから東北に生きる人々の姿や震災からの教訓などを未来につなぐための10の取り組みを展開 「FUKKO ONE TEAM『あれから10年、これから10年 in 東京丸の内』」
1カ月間にわたり、丸の内エリア(大手町・丸の内・有楽町)や東京駅構内で、10年間に及ぶ東北地方の復興に向けた取り組みを振り返り、これからの東北に生きる人々の姿や震災からの教訓などを未来へつなぐことを目的に、展示やマルシェ、東北の食材を使用したメニューの提供等、10の取り組みを展開する「FUKKO ONE TEAM『あれから10年、これから10年 in 東京丸の内』」が開催中だ。
主催は、三菱地所を事務局とした企業7社によるコンソーシアム。東北地方から厳選した食材を使用し、丸の内エリアや東京駅構内の飲食店で展開する「TOHOKUメニューフェア」や、東北地方各地を代表する苺を購入できる「丸の内ホワイトデーマーケット×TOHOKU 苺マルシェ」のほか、フェアや物産展を展開。トークセッションやワークショップ、オンラインシンポジウムの配信も行う。
関連企画として、Twitterを通して、震災の教訓を未来へつなぐキャンペーン「#あれから10年」も実施している。
東京のまん中で震災について振り返ったり、買ったり、食べたり、考えたりするきっかけをつくることで、震災から得た教訓を風化させることなく語り継ぎ、東北地方と震災による被害を受けながら復興に向けて尽力している人々の支援を行い、次の10年に向けてこれからの東北と私たちの暮らしを考えるアイデアを東京丸の内から発信していきたいとしている。
3月5日(金)には、丸ビル1階マルキューブで、各社のこれまでの取り組みと東北からのメッセージを発信する「オープニングセレモニー」が開催された。
本事業の背景やコンソーシアム構成企業による協働内容、取り組みの見所をまとめた。
「HAND! in Yamanote Line -山手線でアートと音楽を楽しむ15日間-」
先の見えない不安の続く今だからこそ、いつもの駅でアートや音楽と出会い、繋がる、素敵な体験を。山手線全30駅を舞台に、ライブペインティングや音楽演奏、インスタレーション、ARアート体験などさまざまなイベントを繰り広げる、山手線でアートと音楽を楽しむ15日間のイベント「HAND! in Yamanote Line -山手線でアートと音楽を楽しむ15日間-」が11月16日(月)から11月30日(月)まで開催された。タイトルにある「HAND!」は「Have A Nice Day!」の略。「山手線で一緒に楽しみましょう」という気持ちが込められており、山手線の「手」ともリンクさせている。
本イベントは、山手線各駅のほか、その周辺施設、オンラインも舞台に展開。
山手線を起点に、沿線の多様な個性を引き出し、駅、まち、人、それらの点を線にして面へとつなぎ、魅力的な出会い、感動体験ができる、個性的で心豊かな都市生活空間の創造を進めるJR東日本「東京感動線」の取り組みの一環で実施した。
「東京感動線」が手掛けているまちの交流拠点も会場となっており、西日暮里駅構内で地域に根差した新しい形の学びを提供するインキュベーションスペース「西日暮里スクランブル」や「エキラボniri」等でもイベントが行われた。
11月16日のオープニングイベントでは、高輪ゲートウェイ駅でアート×音楽の1日限りのコラボライブを実施。「楽しんだっていい」を合言葉に、「楽しい国、日本」という作品の完成を目指すアートカンパニー「OVER ALLs」と、はからめカルテット(東京都交響楽団メンバー)によるオープニングライブを行った。
また、期間中は、山手線30駅のポスターパネルを「OVER ALLs」がジャックする、ゲリラライブペインティングを実施。イベント最終日には、東京駅改札内グランスタ東京のイベントスペーススクエアゼロで、「イベントフィナーレライブペインティング」が行われ、山手線30駅で描かれたアートが東京駅に集合した。
地区の商店街が一堂に会する「いちにち商店街」、今年は「まち歩き版」としてスタンプラリーを実施
世田谷商店街連合会4地区のうちの一つの「玉川地区会」では、2014年から河川敷の「兵庫島公園」で、企業・商店街・公共機関が、いちにち限定の「まち」をつくるイベント「いちにち商店街」を開催している。
イベントには、21の商店街で構成される「玉川地区会」のうち、16ほどの商店街が毎年、参加。11時から15時までの短い時間帯に開催される、ぱっと現れ、ぱっと消える、いちにちだけの「まち」となっている。
この「まち」は、「まちなかエリア」、「ステージエリア」、「ひろばエリア」、子ども対象のアトラクションが体験できる「スペシャルエリア」、「住宅エリア」の5つのエリアで構成されており、子どもたちが積極的に「まち」に関わっていけるような体験がたくさん用意されている。1日だけの「商店街テーマパーク」である。
「いちにち住民」を募集しているこの「まち」では入場料はかからず、住民は、入場料として、いちにちだけ使える地域通貨「ガーヤン」を受け取ることになる。これは、お客さまではなく参加者として商店街を楽しんでほしいというメッセージからだ。
まちなかエリアの「いちにち警察署」でお巡りさんと一緒に安心安全のキャンペーンをしたり、「いちにち信用金庫」で素早くお札を数えるトレーニングをしたり、「いちにちカーディーラー」で車を売るお手伝いをしたり、お店のチラシ配りや呼び込みなどの仕事体験をすると、仕事の報酬として、さらにガーヤンをもらうことができる。
集めたガーヤンは、各商店街がおいしいものを販売する屋台や、みんなで焚き火を囲んでマシュマロを焼く広場で使ったり、ガーヤンをレジャーシートと交換して、分譲中(?)の住宅地にシートを広げてゆったりと過ごしたりすることができるのだ。
イベントの告知は、玉川地区エリアに配布、東急沿線の駅に配置するPR誌「商店街まちづくり新聞」のみだが、初年度は5,000人が参加。3万人以上が参加する人気イベントとなった。本イベントは、地域コミュニティの担い手として、まちづくりへのさまざまな取り組みを行ってきた商店街のエッセンスに触れることができる、年に1回のイベントであり、これらの活動や込められた思い、エッセンスは、商店街のPR誌となる「商店街まちづくり新聞」で広く発信されている。
今年は、新型コロナウイルスの影響で、「いちにち商店街」のイベントは中止となり、「いちにち商店街まち歩き版」として、玉川地域の各商店街を巡るスタンプラリーを実施。
スタンプは全て集まらなくとも参加記念品を受け取ることができ、ファミリーなどが楽しんでいた。
ラグビーワールドカップ公認キャンプ地 市原市の誘致事情と交流事業
「ラグビーワールドカップ2019」で、世界ランキング1位で本大会を迎えた強豪国、アイルランドが公認キャンプ地の一つとして選んだのが市原市だ(※世界ランキングは毎週変動)。
公認チームキャンプ地に関する具体的なトレーニング施設、宿泊施設、滞在期間は、ラグビーワールドカップ2019組織委員会の依頼により非公開となっていたのだが、市原市は、アイルランド代表の初戦となるスコットランド戦に向けた公認キャンプ地として認定されていた。
市原市と組織委員会は、チームの来日後、大会最初の公式行事となる「チームウエルカムセレモニー」を千葉市の美浜文化ホールで実施。キャンプ滞在中には、キャンプ地となった「市原スポレクパーク」で選手と子どもたちとの交流も行った。
「市原スポレクパーク」は、天然芝3面、人工芝1面を有しており、公認キャンプ地認定後、スーパーラグビーに参戦している日本のプロチームであるサンウルブズが、練習拠点をこの市原スポレクパークに移している。
市原市は、2018年から2020年にかけて連続して開催されるスポーツの世界大会を絶好の機会とし、まちづくりに活かすため、2016年、「市原市2020年東京オリンピック・パラリンピック取組方針」を策定。
2019年のラグビーワールドカップを含む一連の国際大会への取り組みを定めた。スポーツをまちづくりのツールの一つと捉え、スポーツを使ったまちづくりを今、重点施策として勧めている。スポーツ大会の事前キャンプ誘致や、選手との交流イベント等における気運醸成にも力を入れている。
今後も、東京オリンピック・パラリンピックのキャンプ地の誘致を進めていくとともに、オリンピック・パラリンピック後も含め、さまざまな市民交流の機会の創出を図っていく予定だ。
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ラグビーワールドカップ事前キャンプ地を誘致した柏市の交流事業
昨年、日本で初開催された「ラグビーワールドカップ2019」は、日本代表メンバーが初のベスト8に進出。国内では予想を上回るラグビー熱に沸き、幕を閉じた。
そのラグビーワールドカップで、前回と前々回大会の優勝国であり、世界ランキング1位、今回のラグビーワールドカップの優勝最有力チームとして注目度NO.1だったニュージーランド代表の”オールブラックス”が、事前キャンプ地として選んだ地が、千葉県柏市だ。
市は、この機会を「世界一のチームが選んだ街 柏」として市の魅力を世界へ発信する絶好の機会と捉えるとともに、市民にとってもかけがえのない機会となるよう、事前キャンプ地の決定後から機運醸成を行い、ラグビーイベント開催や選手との市民交流などの実施で盛り上げてきた。柏レイソルの本拠地として、普段はレイソルのチームカラーの”イエロー”である柏が、ラグビーワールド期間中は“ブラック”にカラーチェンジ。世界一のチームが柏を選んでくれたからにはと、柏駅東口には大きなフラッグ、商店街にはオールブラックスの黒のフラッグがはためき、地域をあげて応援。オール柏で”オールブラックス”を歓迎した。
2023年夏季には、女子サッカーのワールドカップの国内開催が計画中。今後も国内では大型スポーツイベント参加チームの合宿やキャンプ招致が盛んになると思われる。
柏市がどのようにチームと地域との交流事業を行い、事前キャンプ地を誘致した最大の効果は何だったのか。柏市の成功事例をレポートする。
食と音楽のライブパフォーマンスイベント「EATBEAT! in GREATER KUMAGAYA ORGANIC FES 2019」
昨年、初開催にして45,000人を動員し、熊谷市最大級のフェスとなった「熊谷圏オーガニックフェス2019(GREATER KUMAGAYA ORGANIC FES 2019)」は、台風19号の影響を考慮し、中止となった。
同フェスは、2019年にラグビーワールドカップ、2020年に東京オリンピック・パラリンピックの開催を迎える熊谷・埼玉エリアで、大型スポーツイベントをきっかけに、熊谷や埼玉が未来に向けて発展していくことを願い、「オーガニック(有機的なつながり)&サステナビリティ(持続可能性)」「ホームグロウン(地元愛)」をテーマに掲げたフェスである。
フェスの大感謝祭&大交流会としての後夜祭は、熊谷スポーツ文化公園から場所を移し、サテライト会場として市内の飲食店「PUBLIC DINER(パブリックダイナー)」で予定通り実施。野菜を切る音、煮る音、炙る音、調理音、食べる音をその場で録音、編集し、楽曲にする食と音楽のライブパフォーマンスイベント「EATBEAT!」が後夜祭の場に登場した。
後夜祭会場には、フェスの関係者や参加予定者らが約100名参加。「EATBEAT!」の実施後は、第2部として、ラグビーワールドカップの日本対スコットランド戦のパブリックビューイングが行われた。
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東京神谷町が新たな価値の創造へ。「TOKYO God Valley WEEK – Kamiyacho 2019 – さあ!世界を、未来を、楽しもう。」
神谷町にゆかりを持つ26の企業・団体や地元町会などが連携し、多彩なコンテンツを揃えたエリアイベント『TOKYO God Valley WEEK -Kamiyacho 2019-』が、「城山ガーデン」で開催された。
主催は、森トラスト株式会社が発起人となり、昨年、発足した「神谷町God Valley協議会」。東京の国際拠点である神谷町の未来に向け、新たな価値創造に向けたコミュニティ活動を促進していこうと、神谷町ということで‟ゴッドバレー“と、ユニークでよりインパクトのある名前で協議会を立ち上げた。イベントのテーマは、東京の国際的なビジネス交流拠点として、「新たな価値が生まれるグローバル&クリエイティブなエリア」へと変貌を遂げる神谷町エリアの未来を体感すること。
2回目の開催となる今年は、森トラスト株式会社が掲げる街づくり「神谷町 God Valley ビジョン」の柱の一つである「ウェルネス」が体感できるような、「心と体の健康」や「食」などにまつわるものに加え、大人も子供も楽しめるコンテンツを用意。プロジェクションマッピングを使用したデジタル卓球アクティビティや神谷町エリアの団結力を高めることを目的にした企業対抗卓球大会、今年日本でワールドカップが実施されるラグビー選手グッズの展示、さらにはロボットプログラミング教室や話題のシェフによる食のトークショーなど、楽しみながら学べるコンテンツを通して、神谷町エリアから多様な「ウェルネス」の形を発信した。
神谷町界隈では、ホテルオークラが旧本館を建て替え、開業。また、2020年には、オフィスを中心に、ホテル等、ビジネス・交流を加速する多彩な機能を備えた大型都市開発プロジェクト「東京ワールドゲート 」が展開していく。今後も、神谷町を盛り上げていくイベントを継続開催していく意向だ。
約 30,000 体のひな人形が市内各所に飾られ、まち全域で祝う春の風物詩「かつうらビッグひな祭り」
全国に「勝浦」という地名が 3 か所ある。それは徳島県勝浦町、和歌山県那智勝浦町、千葉県勝浦市。これら3 市町が「全国勝浦ネットワーク」として交流を重ねるなかで、1988年より「ビッグひな祭り」を開催する徳島県勝浦町から千葉県勝浦市へ2001年、“里子”としてひな人形 7,000体が贈られ、同市の「ビッグひな祭り」が始まった。(2012 年より和歌山県那智勝浦町でも同様イベントが開催スタート)
「かつうらビッグひな祭り」では、駅から徒歩圏内にある勝浦中央商店街、遠見岬(とみさき)神社、市の施設「Küste(キュステ)」を中心に、市内各所にひな人形やつるし雛が飾られ、訪れた人はバスや徒歩で巡り、春の散策を楽しむ。土日には日替わりのイベントも行われ、 近隣からの来場者や外房を一泊旅行で訪れた観光客でにぎわう。
今回は約 30,000体のひな人形が各所に飾られた。「Küste」に設置された日本最大級のサイズで製作された「享保雛」の五段飾りには来場者が記念撮影をするため長い行列を作っていた。隣接の御宿町も「つるし雛めぐり」を開催し、両会場を結ぶ無料シャトルバス(約10分)が運行。今年は最終日があいにくの雨となってしまったが、それでも多くの人が来場し、各所のひな飾りを観賞して楽しみ、カメラに収めていた。 (続きを読む…)
「渋谷de阿波おどり」や「徳島料理フェア」 ~徳島県が東急グループの協力のもと「渋谷で徳島SHOW」を開催
再開発でますます賑わう渋谷の街を舞台にこの秋、徳島県が積極的なプロモーションイベントを展開した。東急グループ各社の協力のもとで実施された催しは「徳島物産展」(東急百貨店東横店)、「徳島料理フェア」(渋谷エクセルホテル東急、渋谷東急REIホテル)、「渋谷de阿波おどり」(渋谷マークシティ)など。10日(土)に開催された「渋谷de阿波おどり」にはアイドルグループ「STU48」のメンバーも参加、後藤田徳島県副知事も来場して賑わう休日の渋谷で盛大に阿波おどりを披露し、徳島の魅力を大いにアピールした。
地方自治体とグループ企業が横断的にプロモーションを展開するという例は珍しいが、なぜ実現できたのか。インタビューでは徳島県・東急グループの担当者に協働がどのように進められてきたかについて経緯を聞いた。 (続きを読む…)
パブリックスペースの実験フェス「パブリックライフフェスさいたま新都心2018」
10月15日(月)から24日(水)の10日間にわたり、さいたま新都心周辺のワーカーや住民、来訪者などの利用者がくつろぎ、楽しみ、参加する未来の日常を描き、パブリックスペースを使い倒していく実験フェスが、さいたま新都心駅前のデッキスペース等で開催された。同フェスは、地権者、周辺企業、行政により構成される「さいたま新都心エリアマネジメント検討会」が取り組みの一つとして立ち上げた実行委員会が企画した。
「パブリックライフ」とは、まちなか(パブリックスペース)で行う人の生活やそれに伴う活動のこと。期間中、さいたま新都心エリアを東西に横断するデッキスペースなどに、椅子やテーブル、屋台を設置し、ワーカーや住民が集ってくつろげる空間を創出。ヨガ体験やアウトドアオフィスなどのアクティビティプログラムや、強いビル風による風力発電を活用したワーカーへの電源補充なども実施。未来のパブリックスペースのあり方を検証していきたいとしている。
実験フェスで使用した椅子やオリジナル屋台の製作は、クラウドファンディグで実現。仲間として一緒に実験フェスを盛り上げる「運営CREW(クルー)」や「広報CREW」もクラウドファンディングで募集した。街開きから18年たち、ビルやインフラ等のハード面が整い、埼玉の新しい顔になりつつある「さいたま新都心エリア」において、ソフト面で、街全体で連携して新しい街のあり方を創り上げ、実現への一歩を踏み出すプロジェクトだ。
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2019年のいばらき国体の文化プロプログラムとして、eスポーツ競技大会実施を決めた茨城県が「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI プレ大会」を開催
いきいき茨城ゆめ国体・いきいき茨城ゆめ大会2019の開催準備を進めている茨城県は2018年5月、国体で初めて文化プログラムとして、eスポーツ選手権を開催することを決定し、2018年の9月にプレ大会が開催された。種目はサッカーゲームの「ウイニングイレブン、通称ウイイレ」(コナミデジタルエンタテインメント、1995年初版発売)。つくば国際会議場で開催された大会は午前中に予選を戦い、決勝に進出した各部8チームが午後に大ホールで決勝トーナメントを行った。初の試みということで集客・運営・観客の反応などすべてが未知数だったが、実施してみるとオープンの部25組、少年の部16組が参加して白熱したゲームを展開し、会場の大スクリーンで映し出されるリアルで迫力あるサッカープレーの映像にゲームを知らない人も大いに楽しんでいた。決勝戦では白熱した接戦の末2-2のドローでこの日初のPK戦により決着がつき、盛り上がりは最高潮となった。主催者は来年のeスポーツ選手権実施への手ごたえを十分につかめたようだった。 (続きを読む…)
多摩・島しょ地域における「新たなツーリズム開発支援事業」スタート&キックオフイベント
東京都と公益財団法人東京観光財団は、多摩・島しょ地域で、新たに体験型・交流型の観光スポット開発等を行う事業に対し、必要な経費の一部助成等の支援を行う「新たなツーリズム開発支援事業」を開始する。プロジェクトの申請受け付けは、9月10日(月)から10月19日(金)まで。申請後、審査を経たうえで、特に優れた事業をモデルプロジェクトおよび助成対象事業として4件程度、採択。助成対象期間は最長3年間とし、1年目は、助成対象と認められる経費の3分の2以内(助成限度額500万円)、2年目は助成対象と認められる経費の2分の1以内(助成限度額375万円)、3年目は助成対象と認められる経費の3分の1以内(助成限度額250万円)が受けられるほか、事業プロモーターから、広報に向けての実施のアドバイスもある。
9月12日には、支援事業の開始に伴ったキックオフイベントを実施。ケーススタディとして、多摩地域・島しょ地域で、グランピング(=「グラマラス×キャンピング」:豪華なテントにベッドなどの家具を備え付け、食事も提供されるキャンプ)の施設やゲストハウスの開設の取り組みを行う事業者や、全国でゲストハウス文化を広めているコンセプトメーカーが登壇。観光ビジネスとしての多摩・島しょ地域の可能性についてのトークセッションも行った。東京都の観光の一事業のなかで、全国からのゲストも招いたキックオフイベントが実施されるのは、珍しい。
オリンピック開催を一つの契機とし、多摩・島しょ地域にも観光客を呼び込める事業を定着させていく意向だ。
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フリマアプリ「メルカリ」が5周年ユーザー感謝企画として「mercari Merci Fes.(メルカリメルシーフェス)」を開催
スマホを介して個人が衣料品や雑貨を売買する、”フリマアプリ”最大手の「メルカリ」を運営する株式会社メルカリは、7月2日にサービス開始5周年を迎えたが、この機にユーザーへの感謝の意を込めて「メルカリメルシーフェス( mercari Merci Fes. )」を初開催した。全国7都市(※)のイベント会場をネットで結び、メイン会場ではタレントなどの著名ゲストがライブステージで品物を紹介し、その場でフリマに出品。ユーザーはその様子をアプリ「メルカリ」内の「メルカリチャンネル」で見ながらリアルタイムで品物を購入することができる。取材した東京会場・丸の内マルキューブには、再ブレイク中のDA PAMP、俳優でありながら通販王として話題の保坂尚希さんなどが登場した。また、会場中央に設置された、好きなアイテムを1点持ち帰ることができる「メルカリエコボックス」には長蛇の列ができていた。イベントステージで紹介した品物がその場でフリマアプリに出品され、次々と瞬時に購入されていく様子は、「メルカリ」というサービスの浸透度とネットの威力の”今”を実感させるものだった。
株式会社メルカリは6月19日に東証マザーズへ上場し、その日の時価総額7100円超は今年最大となった。報道によると、同社は今秋以降で金融事業および旅行関連事業分野での新事業立ち上げを計画中。成功したフリマアプリビジネスにとどまらず、今後は事業の多角化とグローバル企業化へ向けた展開を予定している。
東北から世界へ、復興への想いと感謝のメッセージを発信し続ける「東北絆まつり2018盛岡」
東北絆まつりは、2011年から2016年までに東北6市を一巡した「東北六魂祭」の後継として昨年、仙台で初開催され、今回は盛岡で同第2回が開催された。
東北6まつりが参加するパレードがメーンイベントであることは毎年と同様だが、今年の特徴は、岩手県に33ある全市町村が物産・飲食ブースや伝統芸能などで参加したこと、パレードを中継するパブリックビューイングを4つの会場に設置し、人の集まる場を分散させたことなどだ。6年前の東北六魂祭と比較して約25%増の30.3万人の来場があったが、祭り会場に過度な混雑やトラブルはなく、充実した内容で来場者の満足度は高かったようだ。
まつりを主催する東北6市は復興五輪と位置付けられている東京五輪で感謝のメッセージを発信する準備を進めているとのことで、東北六魂祭、東北絆まつりで繋いできた絆は東京五輪へと引き継がれていきそうだ。
「IR」(統合型リゾート)実現へ。『関西IRショーケース』初開催と日本型IRへの期待、先行する大阪府市の取組み
2018年6月、政府は国会会期を延長、IR実施法案(特定複合観光施設区域整備法案)は今国会中に通過する見込みだ。IR(統合型リゾート)とは、カジノを含むサービス・エンターテインメント施設が一体となった滞在型の施設のこと。法案が通過すると、いよいよ日本でもIR計画が具体的に動き出す。これに先立つ4月27日(金)28日(土)、国内外のIR関係者が一堂に会するとともに、日本型IRの姿を広く一般の人にも紹介する初の見本市『第1回関西IRショーケース』が開催され大きな反響を呼んだ。今回は、
1 『関西IRショーケース』のイベントレポート
2 IRとは何か、そして日本型IRとはどんなものか
3 IR計画で先行する大阪府市の取り組みの経緯
以上の3部構成で、日本におけるIRの現状と今後について紹介する。 (続きを読む…)
「東京2020ライブサイト in 2018」都立井の頭公園 西園 東京会場
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会と東京都は、「東京2020大会」の盛り上げに向け、2月10(土)日から3月18日(日)にかけて、「平昌2018オリンピック・パラリンピック冬季競技大会」(以下、平昌大会)期間中、平昌大会の競技の生中継を行うほか、オリンピック・パラリンピック競技の体験、ステージイベントなどを楽しむことができる「東京2020ライブサイト in 2018」を実施する。イベントは、都立井の頭恩賜公園の東京都会場を皮切りに、東日本大震災の被災3県である、宮城県、福島県、岩手県、ならびに熊本県の会場など、7会場で展開。
2月10日(土)から12日(月・祝)にかけて開催された井の頭恩賜公園会場では、大型ビジョンで平昌大会のフィギュアスケート団体の競技の生中継や録画放映が行われ、「東京2020大会」でオリンピック新種目となる「バスケットボール3×3」「スポーツクライミング」、パラリンピック競技である「5人制サッカー」「ボッチャ」のほか、「自転車競技」「野球」「ソフトボール」「空手」など、約10種目の競技体験を実施。会場は、小さな子ども連れのファミリー層が多く訪れ、子どもや大人の男性も楽しんでいた。
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ビギナーもコアな歴史ファンも楽しめる「お城EXPO 2017」が横浜で開催
歴史ブームが盛り上がり、日本の「城」や「城跡」にも注目が集まっているなか、「お城EXPO 2017」が2017年の暮れに開催された。城郭文化の振興と発展、城郭を擁する地域の観光振興、お城ファンの交流などを目的として昨年初開催され、今年は第2回目となる。メイン展示となる「城めぐり観光情報ゾーン」「城下町物販ブース」には62団体が出展した。その他、明治時代に陸軍省が作成した「陸軍省城絵図」、日本100名城と続日本100名城のパネル展、真田信繁が兄に宛てた直筆の書状、ワークショップ・セミナー、お城シアターなどの多彩なコンテンツを揃え、会場であるパシフィコ横浜会議センターの1階から5階までにわたり見どころが満載。ディープな歴史ファンも気軽にイベントを訪れた人もそれぞれに楽しめる内容で、3日間で延べ約19100人が「来城」した。昨年に引き続き2度目の来城という人も多く、第2回目で早くも定番イベントとしての盛り上がりを見せていた。 (続きを読む…)
“モノづくりのまち” 東京都大田区を歩いて、見て、体験する!第7回「おおたオープンファクトリー」
多摩川の下流に位置する東京都大田区は、日本有数の“モノづくりのまち”だ。区内の工場数は3500(2014年時点)で、都内で最大を誇っている。2012年から始まった「おおたオープンファクトリー」第7回が8日間にわたって開催された。
メインは11月25日(土)と12月2日(土)で、両日合計で64社が工場などに自由に出入りし見学できる「オープンファクトリー」を実施。子ども向けの加工体験や実験、ゲームなどを提供しているところもあるが、「レーザーで超微細な穴をあけた金属板」「衣類やふとんにも、建材にもなるナノファイバー」「3秒で鉄を真っ赤に加熱」など、機械や製品そのものを見るだけでも面白く、日ごろモノづくりにさほど関心がない人でも楽しめる内容だった。
地元の中小企業にとっては人的リソースが限られたなかでこのようなイベントに参加することは決して容易ではないなかで、運営側や参加企業が地道に成果を積み重ねてきたイベントだ。最近は大田区の毎年のイベントとして定着し来場者も増えてきたようなので、今後さらに波及効果が広がるのを期待したい。 (続きを読む…)
ハロウィン2017~イベント市場は一段落、新たな形態「おうちハロウィン」と「地域密着型」は拡大と二極化へ。
「ハロウィンの市場規模がバレンタインデーを上回った」というニュースが流れたのが2015年。そして2016年のハロウィンの様子はハロウィン2016でレポートした。
ハロウィン2016の傾向としては以下のようなものが挙げられた。
1)ハロウィン×コスプレ、ハロウィン×地域活性化など、それぞれのイベントの特徴がはっきりしてきた
2)ごみ問題、周辺住宅への配慮から恒例のハロウィンパレードが中止になる例も出てきた
3)課題解決のためのロッカー・更衣室貸し出しサービスや、ボランティアによるごみ拾い運動が起こってきた
2017年のハロウィンのイベントについて取材した結果見えてきた、新たなトレンドについて今回は紹介していく。主な取材先は以下の通り。
■お台場ハロウィンゴーストシップ
■池袋コスプレハロウィンフェス
■シタマチ.ハロウィン (続きを読む…)